半世紀前に書いたとみられる未発表の随筆原稿が、東京都調布市の自宅から見つかった。
戦場で左腕を失い、悲惨な経験を漫画で伝えたいという水木さんの思いに反し、
読者や版元から「勝ち戦」の話を求められる葛藤が記されている。
「ぼくが書きたいのは敗(ま)け戦さの話だったんだが、それはゆるされないのだ。
少年たちは花々しいガダルカナル戦あたりまでしか読んでくれないのだ」
随筆は原稿用紙1枚に鉛筆で書かれ、書斎のファイルに挟んであったのを次女が見つけた。
当時の大人向けの漫画誌「ガロ」(青林堂)向けに1967年ごろ執筆されたとみられる。
文中で、売れずに廃刊になった貸本を作っていた漫画家2人の名を挙げており、
水木さんと親交の深かった作家の京極夏彦さんは「この漫画家たちを気遣って掲載を見送ったのでは」と話す
写真:2015年6月、出征直前の手記について本紙の取材に答える水木さん
写真:見つかった未発表原稿
以下ソース:朝日新聞 2017年8月16日15時42分
http://www.asahi.com/articles/CMTW1708163300003.html